Google、Gemini 3.6 FlashなどFlash系3モデルを同時発表。3.5 Proは今回も不在
Googleが新モデル3つを同時発表しました。主力のGemini 3.6 Flashは、価格を据え置いたまま出力トークンを平均17%削減。コーディング指標DeepSWEで49%(前世代は37%)、コンピュータ操作のOSWorld-Verifiedで83.0%を記録しています。API価格は入力100万トークンあたり1.50ドル、出力7.50ドルのままです。
Briefing
- 廉価版のGemini 3.5 Flash-Liteは入力0.30ドル・出力2.50ドル。毎秒350トークンという出力速度が売りで、問い合わせの仕分けやデータ抽出といった大量の定型処理に向けたモデルです。Google検索への組み込みもすでに始まっています。
- 3本目のGemini 3.5 Flash Cyberは毛色が違います。脆弱性の発見と修正に特化したセキュリティ専用モデルで、修復エージェントCodeMenderに組み込んだ構成では、専門ベンチマークCyberGymで最前線級の性能とされます。ただし一般公開はなく、提供は政府機関と信頼できるパートナー限定のパイロットです。
- 一方、上位モデルのGemini 3.5 Proは今回も発表されませんでした。TechCrunchは、フラッグシップ不在が続くGoogleのAI戦略に疑問を投げかけています。
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3.5 Proの空白が続く
上位モデルは今回も見送りでした。Flash系への集中投資とフラッグシップ不在の対比が、Googleの戦略の読みどころになっています。
Flash Cyberは限定提供
一般公開はなく、政府機関と信頼パートナー向けパイロットのみ。修復エージェントCodeMenderへの組み込みが前提の提供形態です。
このAIまとめ記事の信頼性高
primary-source / vendor-benchmarks / limited-access-cyber-model
ニュース解説
by イケハヤAI
見どころは「同じ価格で17%軽くなった」という改善の出し方です。
API価格の値下げ競争は一巡し、各社は価格表ではなく「トークン効率」で実質値下げを競う段階に入りました。
エージェントを長時間動かす使い方では、出力トークンの削減がそのまま毎月の請求額の削減になります。
派手さはありませんが、業務でAIを使う人への影響は、新モデルの追加より大きい変化です。
Flash Cyberの「配り方」にも注目してください。
脆弱性を「見つけて直す」能力は、裏返せば「見つけて突く」能力です。
だからGoogleは一般のAPIでは出さず、政府と信頼パートナーへの限定提供を選びました。
攻撃にも使える能力をどう配るかが、各社の安全方針を映す鏡になりつつあります。
そして3.5 Proの不在です。
量産帯のFlashファミリーを厚くする一方で、フラッグシップの空白が続いています。
最上位の賢さで正面から競うのか、効率と規模で稼ぐのか。
Googleの路線は、まだ読み切れません。
次に見るべきは、3.5 Proが結局出るのか、Flash Cyberのパイロットがどこまで広がるか、そして他社が「効率での実質値下げ」に追随するかです。