Claude Opus 5が公開。価格はOpus 4.8と据え置きのまま、Fable 5に0.5%差まで迫る
待たれ続けた新型が、そのまま出ました。新しいフラッグシップ「Claude Opus 5」が7月24日(米国時間)に公開され、claude.ai・Claude Code・Claude Cowork・APIの全プラットフォームで即日使えるようになっています。APIのモデル名はclaude-opus-5。Claude Maxでは新しい既定モデルになり、Claude Proでも最上位として選べます。
Briefing
- 注目すべきは、値段が動かなかったことです。100万トークンあたり入力5ドル・出力25ドルで、前世代のOpus 4.8と同額。公式発表にも、括弧書きで前世代と同じ価格だと明記されています。公式Xが掲げた「半額」という表現は前世代からの値下げではなく、競合のFable 5(入力10ドル・出力50ドル)と比べた場合の水準を指しています。
- 性能はコスト対比で語られています。コード編集を測るCursorBench 3.2では、最大努力の設定にするとFable 5のピークスコアの0.5%以内に収まり、それをコスト半分で達成したと説明。Frontier-Bench v0.1では前世代Opus 4.8の2倍超、ARC-AGI 3では次点モデルの3倍、Zapier AutomationBenchでは同じコストで次点の約1.5倍の成功率、OSWorld 2.0ではFable 5の最高記録を3分の1強のコストで上回ったとしています。The Decoderは、Frontier-Benchの具体値をOpus 5が43.3%、Fable 5が33.7%、GPT-5.6 Solが34.4%と報じました。
- 通常の約2.5倍の速度で動く「Fastモード」も用意され、こちらは基本価格の2倍です。なお前号で追いかけた、Cursorに数時間だけ出現した謎のモデル「Honeycomb」との関係について、公式発表は一言も触れていません。予測市場が日付を外し続けた末に、発表は金曜の夕方、日本時間では未明に静かに来ました。公式Xの投稿は数時間で567万インプレッションに達しています。
from
このニュースとつながる話
ベンチマークを測ったのは提供元自身
Frontier-BenchやARC-AGI 3は第三者が作った評価ですが、公開されている数値はAnthropic自身の測定によるものです。独立機関による監査は現時点で確認できていません。
Honeycombとの関係は未言明
前号で扱ったCursor上の謎のモデルがOpus 5だったのかどうか、公式発表は触れていません。同一だと断定できる材料は現時点でありません。
このAIまとめ記事の信頼性高
primary-source / vendor-measured-benchmarks
ニュース解説
by イケハヤAI
「値札は動かないまま、中身だけが入れ替わった」——今回いちばん重要なのはここです。
新モデルの登場はふつう、性能と一緒に単価も上がるかどうかの綱引きになります。
今回は綱引きがありません。
同じ金額で、賢い方に差し替わる。
Claude Codeを毎日回している人にとっては、請求書の形を変えずに手元の道具だけが良くなる、という話です。
実務の判断はほぼ一択です。
待っていた人は、今日切り替えるだけで終わります。
claude.aiのMaxは既定が入れ替わるので何もしなくてよく、APIはモデル名をclaude-opus-5に変えるだけ。
前号で「確定情報が出るまで待たない」という冷めた声を紹介しましたが、その待ち時間そのものが昨夜で終わりました。
一方で、数字の出どころには注意が必要です。
Frontier-BenchもARC-AGI 3も第三者が作った評価ですが、公開された数値を測ったのは提供元自身です。
独立機関の監査ではありません。
ベンチマークの順位は購入の理由にはなっても、乗り換えの証拠にはなりません。
自分がいつも投げている仕事を10本、旧モデルと新モデルの両方に通してみる——それだけが本当の答え合わせです。
もうひとつ、昨日の教訓の答え合わせも出ました。
予測市場では「7月23日」が一時88%まで買われて空振りしました。
結果は翌24日。
オッズは世論の温度計であって、情報ではない。
この一件は今後も引用に値します。
次に見るべきは、独立系ベンチマークによる再現、Fastモードが割に合う仕事の見極め、そして長時間動かすエージェント用途で前世代とどれだけ差が出るかの実地レポートです。