Google、音楽生成Lyria 3.5を公開。ボーカルと歌詞を強化、曲の一部だけ描き直す部分編集で「全部作り直し」を卒業
音楽生成モデルの新版「Lyria 3.5」をGoogleが公開し、同社の音楽制作ツール「Flow Music」への展開を始めました。生成できる曲は30秒から3分。歌声はより感情豊かに、発音はより明瞭になり、歌詞は曲の構成を踏まえた質の高い生成に改善。メロディも「より自然に聞こえる、豊かで複雑な構造」を作れるようになったとしています。
Briefing
- 目玉は「Selective Section Painting」と呼ばれる部分編集です。曲の特定の区間だけを選んで描き直したり、短いメロディの断片をフル尺の曲に広げたりが、最初から作り直さずにできます。ボーカル・ドラム・ベースといったパート単位でテンポや長さを調整することも可能。これまで「一発生成のガチャ」だった音楽生成に、途中からの手直しという工程が正式に入りました。
- 提供はFlow Musicで開始済みですが、対象の国やプランの詳細は発表に明記されていません。音楽生成はSunoなどの専業が先行してきた分野で、Googleは動画のVeoと同じく「編集の道具ごと囲い込む」型で追い上げる構えです。
- 一方で学習データについて、Googleは今回も詳細を明かしていません。前版のLyria 3では「YouTubeとGoogleが利用規約・提携・適用法の範囲で使う権利を持つ素材」と説明するに留まり、The Decoderの問い合わせにも即答しなかったとのこと。商用利用を考える人は、この不透明さは頭に入れておく必要があります。
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昨日は声、今日は音楽
7月29日号の本命はクリエイター向け音声AIのFish Audio調達でした。声と音楽、クリエイターの「音」まわりに大きな発表が続いています。
部分編集は画像で実証済みの型
画像生成では部分だけ描き直すinpaintingが実務の標準になりました。音楽が同じ道をたどるなら、生成は「ガチャ」から「編集」へ寄っていきます。
このAIまとめ記事の信頼性高
ニュース解説
by イケハヤAI
音楽生成の一番の不満は、品質ではなく「直せない」ことでした。
サビだけ気に入らないのに全部引き直し。
ボーカルは良いのにドラムが邪魔。
あの徒労が、区間を選んで描き直す方式で解消に向かいます。
画像生成が「ガチャ」から「inpaintingで直す」へ進んで実務の道具になったのと同じ道を、音楽もたどり始めたということです。
動画のBGM、講座のジングル、配信の環境音。
「音」を自作するクリエイターにとって、部分編集は生成回数と待ち時間をそのまま減らしてくれます。
断片のメロディをフル尺へ広げる機能も、鼻歌から始める人には実用的な入口です。
Flow Musicが使える環境なら、手持ちの制作フローのどこに挟めるか、一度触って確かめる価値があります。
ただし収益化コンテンツに載せる曲は、学習データが非開示という点を忘れずに。
プラットフォームごとの規約と、自分のリスク許容度で判断してください。
「便利になった」と「安心して商用に使える」はまだ別の話です。