Gemini 3.7 Flash公開。前の版からわずか3週間で世代交代、コーディング性能を大幅強化して導入価格は半額の入力0.75ドル・出力3.75ドルに。常駐エージェントSparkも即日切り替え
新モデル「Gemini 3.7 Flash」を、Googleが8月13日(米国時間)に公開しました。7月下旬のGemini 3.6 Flashからわずか3週間での世代交代です。位置づけは「コーディングとエージェントのための、これまでで最も賢い主力実務モデル」。急速な性能の伸びについて、Googleは「アルゴリズムの大幅な改善」の成果だと説明しています。
Briefing
- いちばん伸びたのはコードの品質です。実務コードの正確さを測るFrontierCode 1.1 Mainで43.6%(前版34.4%)、長丁場のソフトウェア開発を測るDeepSWE v1.1で65.3%(同49.0%)。Googleの自社測定では、この2つでClaude Sonnet 5とGPT-5.6 Terraを上回るとしています(他社比較は自社測定値である点に注意が必要です)。Web開発の対戦評価WebDev ArenaではElo 1588(前版1538)、複雑な文書の読解GDP.pdfは34.0%(同22.0%)、業務フロー自動化のAutomationBenchは30.4%(同17.0%)と、実務系の指標が軒並み上がりました。
- そして値段です。年末までの導入価格として100万トークンあたり入力0.75ドル・出力3.75ドル。これは3.6 Flashが登場したときの半額で、現在は新旧両モデルが同じ価格に揃えられています。提供はGemini API(AI Studio)、エージェント開発環境のAntigravity、Android Studioで即日開始。企業向けにはGemini Enterpriseでも使えます。
- 個人ユーザーにも同日に届いています。Google AI ProとUltra加入者向けの常駐パーソナルエージェント「Gemini Spark」が、この日から3.7 Flashに切り替わりました。Workspaceアプリを操作するツール使用が改善され、ファイル整理やメール下書き、進捗文書の更新といった複数スキルをまたぐ仕事の精度が上がるとしています。化学・生物・サイバー攻撃への悪用対策セーフガードも更新版が同梱されています。
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このニュースとつながる話
昨日のシェア急落との読み合わせ
文章分析でGeminiのシェアが12%から1.9%へ落ちたというデータは昨日の3本目で伝えました。数字で守勢と映った翌朝に、価格性能比で切り返してきた格好です。
3週間で世代交代する主力級
Gemini 3.6 Flashの公開は7月下旬でした。最上位モデルではなく実務の主力級を高速回転させ、値段で競う戦略が、この連続リリースで鮮明になっています。
このAIまとめ記事の信頼性高
ニュース解説
by イケハヤAI
昨日この欄で「Geminiのシェア崩落」データを伝えた、その翌日の反撃がこれです。
しかも勝負のかけ方が「最強モデル」ではなく「実務の主力級を半額で」という価格性能比の一点突破でした。
一昨日はGrok 4.6が首位級を6割安で出し、今日はGoogleが半額です。
フロンティアの価格競争は、もう毎週なにかが安くなる速度に入っています。
エージェントを日常的に回している人には、直接の実益があります。
エージェントの運用コストの大半は「賢い主力モデルを何度も呼ぶこと」なので、この階級の値下げはAPI利用料にそのまま効きます。
ただし「Sonnet 5やTerraを上回る」はGoogleの自社測定です。
乗り換えの判断は、自分の実タスクで小さく試してからにしてください。
もうひとつ注目すべきは3週間という開発サイクルです。
最上位モデルの華々しい発表ではなく、実務級を高速に回して値段で削る。
「番付が4週間で入れ替わる」と昨日紹介した空気の、これが実物です。