The Last Three Minutes

2026.08.14 FRI · 3 STORIES

STORY 03

ChatGPTがPC上の作業を記憶する「Computer History」公開。アプリ・サイト横断の活動をタイムライン化し、繰り返し作業はスキル化を提案。Macアプリでオプトイン制、Proは今日から

パソコン上のアプリやWebサイトをまたいだ作業履歴をChatGPTが記憶する新機能「Computer History」を、OpenAIが8月14日(日本時間)に公開しました。Macのデスクトップアプリで、設定のIntegrationsからオプトインで有効にする方式です。オンにすると「休憩前に何をやっていたか」「今日探していた提案書はどこか」といった質問に自然文で答えられるようになり、ChatGPTとCodexが直近の作業文脈を引き継いで、続きから仕事を再開できます。

Briefing

  • 仕組みが今回の見どころです。先行のリサーチプレビュー「Chronicle」の後継ですが、名前の変更ではなく作り直しだとOpenAIは説明しています。Chronicleはスクリーンショットを撮りためる方式でした。Computer Historyはクリック・入力・アプリ切り替えといった操作イベントをmacOSのアクセシビリティ機構経由で記録し、定期的にテキスト要約とローカルのメモリファイルへ変換します。スクリーンショットも画面録画もマイクも音声も取得せず、プライベートブラウジングは常に対象外。トークン消費もChronicleより減ったとしています。
  • 記録された履歴は、日別のタイムラインで一覧できます。各項目には要約と関与したアプリが表示され、繰り返しの作業をChatGPTが見つけると、スキルや自動化としての登録を提案してきます。記録済みのワークフローからCodexに自動化を作らせることも可能です。制御手段も一通り揃っており、メニューバーから収集の一時停止と全削除、対象アプリ・サイトの除外指定や「指定したものだけ含める」限定指定、メモリファイルの実体をFinderで開いての個別削除までできます。
  • 提供はPro・Business・Enterpriseで本日からグローバル展開(EEA・英国・スイスは数週間後)。既定ではオフで、BusinessとEnterpriseは管理者が明示的に許可したうえで、さらに本人がオプトインする二段構えです。Memories機能を有効にしていることが前提になります。

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ニュース解説

by イケハヤAI

AIが持つ文脈が「会話の中」から「パソコン全体」へ広がる一歩です。

昨日はClaudeが「ブラウザで始めた会話をどの端末でも続けられる」更新を出したばかりで、今日はOpenAIがPC上の作業履歴ごと引き継ぐと返してきました。

エージェント競争の主戦場が、モデルの賢さから「あなたの文脈をどれだけ持ち運べるか」へ移っているのがよく分かる連日です。

実務で言えば、「昨日どこまでやったか」をAIが知っている状態は、毎朝の立ち上がりを確実に速くします。

ただし、この機能は仕組みを確認してから使うべきものです。

判断材料は揃っています。

スクリーンショットではなく操作イベントの記録であること、要約はローカルのファイルに保存され実体を確認・削除できること、アプリ・サイト単位で除外や限定ができること、メニューバーからいつでも止められること。

試すなら、まず「指定したアプリだけ含める」設定で仕事用の数本に絞って始めるのが定石です。

Businessの管理者は、許可を出す前にどの職種に必要かの線引きを決めておきましょう。

このニュースとつながる話

昨日のClaudeとの対比

Claude in Chromeの会話がデスクトップやスマホへ引き継がれる更新は昨日の2本目で伝えました。文脈の持ち運びをめぐる競争が、ブラウザとPC本体の両面で進んでいます。

スクリーンショット方式からの転換

画面を撮りためる方式は、過去に他社の類似機能でもプライバシー批判を招いてきました。操作イベントの記録とローカル保存に作り直した設計は、その教訓への答えと読めます。

このAIまとめ記事の信頼性

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