The Last Three Minutes

2026.08.15 SAT · 3 STORIES

STORY 01

Qwen3.8の重み公開。2.4兆パラメータのMax級に加え、手元で動かせる27Bマルチモーダルモデルも同時にApache 2.0で。26万トークン標準・最大100万まで拡張、数時間の動画も読める

オープンモデル「Qwen3.8」ファミリーの重みを、Alibabaのqwenチームが8月15日(日本時間)に公開しました。8月4日にQwen3.8-Maxを発表した際の「重みは来週オープン化」という約束の履行で、Hugging FaceとModelScopeから即ダウンロードできます。ライセンスは商用利用可のApache 2.0です。

Briefing

  • 目玉は同時公開された「Qwen3.8-27B」です。270億パラメータの密モデルながらマルチモーダルで、画像や動画も読めます。図表や書類の読解に加えて、数時間におよぶ長尺動画の処理にも対応。Qwenの自社測定では、コーディングとオフィス作業でひと回り大きい上位版のQwen3.7-Plusを上回るとしています。エージェント能力も改善され、より自律的に計画を立ててタスクを完遂できるようになったといいます。
  • コンテキストは26万2,000トークンを標準で扱い、YaRNという拡張手法で最大100万トークンまで伸ばせます。思考モードは既定でオンですが、クエリごとに切り替え可能です。大きいほうのQwen3.8-2.4T-A95Bは総パラメータ2.4兆(アクティブ950億)で、Max級の性能をオープンウェイトで動かす設計。100万トークン対応のホスト版もAlibabaのAIサービスQwen Cloudで近く提供されます。
  • 中国オープン勢の動きはこの数日で相次いでいます。同日にZhipu AIがGLM-5.3を発表(今日の2本目)、DeepSeekは今週、改良版V4 Proの投入とエージェントソフトのオープンソース化に踏み切りつつAPI料金を値上げしました。重みを無料で開くか、APIで回収するか。中国勢の戦略が分かれ始めています。

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ニュース解説

by イケハヤAI

「手元で動く最上位級」の水準が、また一段上がりました。

27Bという大きさは、量子化すればハイエンドのPCやMac一台で動かせる階級です。

そこにテキストだけでなく画像・動画まで読めるマルチモーダルが、商用利用可のApache 2.0で降ってきた。

社外に出せないデータを扱う業務や、API課金を気にせず回したいエージェントの土台として、選択肢が具体的に増えたことになります。

8月11日のMeta Muse Glimmer(30B)に続いて、「ローカルで実用級」の棚がひと月で急に賑やかになりました。

注意点は例によって「Qwen3.7-Plus超え」が自社測定であることです。

乗り換え判断は自分の実タスクで小さく試してから。

それでも、重み公開の約束を1週間強で果たし、おまけに実用サイズまで付けてくる速度は、オープンモデル競争の現在の水温をよく表しています。

週明けに1本、手元の定型業務をQwen3.8-27Bに投げて比べてみる価値はあります。

このニュースとつながる話

8月4日の本命の答え合わせ

Qwen3.8-Maxの発表は8月4日の本命で伝えました。「数日がかりの仕事を自走する設計・重みは来週オープン化」という予告が、27Bのおまけ付きで履行された格好です。

値上げに転じたDeepSeekとの対比

DeepSeekは今週、V4 Pro投入と同時にAPI料金を値上げしました。重みを開いて生態系を取るQwenと、APIで回収に入るDeepSeek。中国勢の路線が割れ始めています。

このAIまとめ記事の信頼性

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