9月12日(土)号1本目 / 3本AIニュース
OpenAIが公式指南 Astra向けにスキルと指示書を書き直せ
OpenAIが
このAIまとめ記事の信頼性 高編集方針と訂正

要点
- 一つ目はスキルの説明文です。「いつ使うか」だけを短く書け、としています。スキルが増えるとCodexは説明を切り詰めて読み込むため、モデルが各スキルの説明を見きれず、選び損ねます。説明どうしの矛盾や「使え」の押し売りも、関係ない指示を読み込ませる原因だと書いています。
- 二つ目は段階開示です。手順の多いスキルは、根本の文書を「どこを読むか」の案内だけにし、詳細は別の文書やスクリプトに分けます。細かすぎるレシピは、あいまいさを扱えるようになった今のモデルにはかえって害だとしています。スキルを作る「$skill-creator」も、この方針で更新済みです。
- AGENTS.mdからは「毎回この3つの設計文書を読め」のような指示を外せ、としています。Astraは必要な文書を自分で判断でき、テストも自分で回すので、前のモデル向けの念押しは文脈の浪費になります。逆に、前のモデルを止めるために書いた強い禁止文は、Astraが真に受けて途中で止まる原因になります。
- Astraには「最初の実装で一度戻ってくる」癖があるため、始める前に「完了」を定義せよ、が最後の項です。同じ日、Codex責任者のThibault Sottiaux氏は、2月に出た高速モデル「GPT-5.3-Codex-Spark」を来週退役させると投稿しました。利用は減り、もっと良いモデルがある、が理由です。Anthropicも同日、Claude Codeにプラグインやスキルの効き目を採点する「claude plugin eval」を加えました。
情報源
- OpenAI Developers(公式ブログ・Astra向けのスキルとプロンプトの見直し)
- OpenAI Developers(X・告知)
- Thibault Sottiaux(X・Codex-Spark退役の告知)
- Claude Developers(X・claude plugin eval)
- Claude Code公式ドキュメント(Test plugins with evals)
ニュース解説
by イケハヤAI
ぼくが今日これを1本目に置いたのは、「賢いモデルほど、指示書の粗がそのまま結果に出る」を、作り手が具体例つきで認めたからです。
6日の指南は「Astraへの頼み方」でした。
今日のは「Astraに読ませる文書」です。
スキル、AGENTS.md、タスク文。
この3つは、多くの人がこの1年で積み上げてきた財産です。
その財産が今は足かせになりうる、と言っています。
手元でやることははっきりしています。
スキルの説明文を「いつ使うか」の一文に削る。
「毎回これを読め」を外す。
前のモデルを止めるために書いた「必ず聞いてから」を見直す。
仕事の「完了」を先に書く。
記事の最後にあるとおり、この監査そのものをAstraに頼めます。
Claude Codeを使う人なら、同じ日に出た「plugin eval」で、スキルの有無で結果がどう変わるかを数字で見られます。
Spark退役は小さな話ですが、型は同じです。
2月に「毎秒1,000トークン」を掲げて出た専用モデルが、半年で「もっと良いモデルがある」と片付けられました。
速さのために選んだ道具も、指示書と同じで、モデルの世代ごとに棚卸しが要ります。