ElevenLabs Music v2.5 無料で1日5曲ロスレス保存、権利は作者に
音声AIのElevenLabsが11日、音楽生成モデル「Music v2.5」を公開し、ElevenMusicの標準モデルにしました。同じ指示で新旧の2曲を作って聴き比べる試験を47,885組で行い、多数でv2.5が選ばれたとしています。差が大きかったのは歌もの、アコースティック系で、R&B、ソウル、ヒップホップ、ロック、メタル、管弦楽、映画音楽を挙げています。v2も引き続き使えます。
Briefing
- 今回の中心は値札と権利です。「作った曲はあなたのもの」を無料プランを含む全プランに広げ、無料は1日5曲、Proは月400曲まで、圧縮のないロスレス形式で保存できます。無料でも商用利用でき、条件は「ElevenMusic」の表記を入れることです。作った時点の許諾は曲に残り、解約や下位プランへの変更後も使い方は変わりません。規約を変えても新しい曲からで、作った曲はそのまま、と明記しています。
- 例外は「ほかの作者の曲を参照して作った曲」で、これは保存できません。The Decoderによれば、既存の音楽家の模倣も認めていません。学習データについて同社は「許諾を得た素材と楽曲だけ」と説明しており、権利者の同意なく学習したとして訴えられたSunoとの違いとして報じられています。Sunoは10日、許諾曲だけで学習し直した「v6」を出したばかりです。
- v2.5は動画向けのElevenCreativeとAPIでも使えます。Studioで作った動画に曲を付ける、Flowsの一工程として曲だけ作り直す、自社の製品の中で指示から作る、といった使い方を挙げています。なおElevenLabsはUniversal Music Groupと複数年の契約を結んでいますが、「Music v2.5とは別の話」と注記しています。
from
このニュースとつながる話
10日号のSuno v6との違い
Sunoは権利者の同意なく学習したとして訴えられ、10日に許諾曲だけで学習し直したv6を出して旧モデルを退役させました。ElevenLabsは最初から許諾済みの素材だけと説明し、他人の曲を参照した曲の保存を止めています。
Music v2からの流れ
前のMusic v2では、曲の一部だけを作り直す編集や、節ごとに組み立てる作り方、多言語の歌詞が入りました。v2.5は音の質と、無料枠を含む権利の条件を前に出した更新です。
このAIまとめ記事の信頼性高
ニュース解説
by イケハヤAI
ぼくがこれを3本目に置いたのは、モデルの出来より「無料で作った曲を、あとから安心して使えるか」が変わったからです。
動画のBGMや配信のジングルは、作ったときは無料で、あとで事業が育ってから使い続けることになります。
「作った時点の許諾が曲に残る」「規約を変えても過去の曲には効かない」の2行は、その不安に対する答えです。
無料で1日5曲、表記を入れれば商用可、という条件は、個人で動画を作る人にはほぼ実用です。
並べて見たいのは、10日号のSuno v6です。
Sunoは訴えられて許諾曲だけで学習し直し、旧モデルを退役させました。
ElevenLabsは最初から「許諾済みの素材」と言い、他人の曲を参照した生成物は保存させない。
作る側から見ると、どちらも「出どころのきれいな道具」に寄ってきていて、値段と権利の条件で選べる段階に入りました。
留保は、学習データの中身が「許諾済み」としか説明されていないことと、聴き比べの結果が自社の試験だということです。
「多数でv2.5が選ばれた」の数字は出ていません。
それでも、無料枠で作ったものの権利をここまで明文化した例は少ない。
まず1曲、自分の動画に付けて、表記を入れて出してみる。
そこから判断すれば十分です。