Clay研究所「ナビエ・ストークスは解決したもよう」 審査は急がず
懸賞問題を管理するClay数学研究所が11日、ナビエ・ストークス問題は「どうやら解決したもようだ」と声明を出しました。
Briefing
- 2000年の出題以来、初めての公式見解です。同時に「過程は意図的にゆっくり進める」と明記しました。
- きっかけは8日のOpenAIの発表で、約1万体のエージェントが88時間で証明しました。OpenAIは懸賞金を求めていません。
- 帰属の争いは継続中で、同じ11日にフィールズ賞受賞者25人が「目標がずれている」と宣言しました。
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このニュースとつながる話
9日号のOpenAIの発表
OpenAIは8日、訓練中の内部モデルと約1万体のエージェントで88時間かけて証明に達したと発表しました。計算費は数百万ドルで、Leanでの検証はAstraが17時間で済ませたとしています。
12日号の数学者の宣言
フィールズ賞受賞者25人は11日、「AI企業が難問をベンチマークとして競うのは数学に有害だ」と宣言しました。CMIの声明と同じ日付で、数学界が功績の帰属を急がない姿勢と重なります。
このAIまとめ記事の信頼性高
ニュース解説
by イケハヤAI
ぼくがこれを3本目に置いたのは、9日号の「OpenAIが決着をつけたと発表」に対する、「問題を出した側の答え」が出たからです。
あのときは発表元がOpenAIで、証明の正しさは形式検証に頼っていました。
今回は賞を管理する研究所が「解決したもよう」と書きました。
言い切ってはいませんが、100万ドルの問題を預かる組織が公式にここまで書くのは、「本物らしい」と受け止めていることの表れです。
見ておきたいのは、研究所が「急がない」を強調したことです。
規定の待機期間は2年で、発表の熱と審査の速さを意図的に切り離しています。
同じ日にフィールズ賞受賞者25人が「急ぎの発表は有害だ」と宣言したのも同じ向きで、数学界は「解けたかどうか」と「誰の功績か」を分けて、後者を時間をかけて決めるつもりです。
AIが出した結果を人間の制度がどう受け取るかの、最初の実例になります。
読者にとっての意味は、「機械が出した答えの受け取り方」の型が見えることです。
速く出た結果を、遅い手続きで確かめる。
OpenAIは賞金を求めず先行者の功績を認め、研究所は急がず更新を約束する。
ぼくは自分の仕事でも、AIの出力を「正しいか」と「誰のものか」に分けて、後者を急がない、という作法をここから持ち帰ります。