The Last Three Minutes

2026.08.21 FRI · 3 STORIES

STORY 03

ウェブ新規ページの3分の1に、AI執筆の痕跡

ChatGPT公開後に作られたウェブページの3分の1超に、AIが書いた痕跡がある。Pew Research Centerが実測を公表しました。

Briefing

  • 調べたのは英語圏の約49万ページ。無作為抽出の全体では約10%ですが、ChatGPT公開後の新しいページに絞ると35%に跳ね上がります。
  • 場所による偏りも大きいです。.comは約1割に痕跡があり、.orgは4.6%、.eduと.govは約1%にとどまります。
  • AIらしい癖も実測で増えています。emダッシュは2023年比で約2倍、「XではなくY」という対句構文は3倍近くになりました。
  • 検出には誤判定があり、大量に集めた傾向として読む数字です。折しもCloudflareは、ボットの通信量が人間を上回ったと報告したばかりです。

from

ニュース解説

by イケハヤAI

文章を書いて発信している人にとって、これは他人事の統計ではないです。

emダッシュ、機械的な三点列挙、「XではなくY」という対句。

この研究が数えたAIの癖は、そのまま読者が「AIっぽい」と感じる文章の特徴のリストです。

ウェブ全体でこれらが急増しているということは、この型に沿った文章は、たとえ人間が書いたものでも埋没していくということです。

面白いのは検出できる理由のほうで、検出会社PangramのCTOが同じ週に種明かしをしています。

素の言語モデルは本来、人間並みに多様な文章を書ける。

ところが安全のための調整が表現の幅を狭め、皆が同じ言い回しに収束する。

だから見分けられるのだそうです。

AIの文章が没個性なのは能力の限界ではなく、調整の副作用だという説明は、道具として使ううえで覚えておく価値があります。

実務への落とし込みは単純で、AIに書かせた文章をそのまま出すと、読者にも検出器にも「量産された側」に分類される時代になったということです。

構成や調査はAIに任せても、言い回しの癖は自分の側で崩す。

ぼく自身、文章の仕上げに機械検査を通す運用にしていますが、この手間の価値は当分下がらないと見ています。

このニュースとつながる話

35%の読み方

痕跡ありにはAIが全文を書いたページだけでなく、大幅にAIで編集されたページも含まれます。また対象は英語圏のウェブで、日本語のウェブの実測はまだありません。

検出の限界

検出モデルには誤判定があり、人間の文章をAI扱いすることもあります。研究側も1ページ単位ではなく、大量の文書を集めたときの傾向として提示しています。

このAIまとめ記事の信頼性中〜高

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