Gemini 3.8 Flash公開 値段は据え置き、消費トークンは増える
「Gemini 3.8 Flash」と、サイバー防御に特化した「3.8 Flash Cyber」をGoogleが公開しました。3.7 Flashから3週間、6週間で3本目のFlashです。AI Studio、Gemini API、Geminiアプリ(AI Pro/Ultra)、Antigravityなどで今日から使えます。
Briefing
- コーディングの評価DeepSWE v1.1は73.7%で、3.7 Flashの65.3%から伸び、Claude Opus 5の74.0%に並びました。GPT-5.6 Solの72.7%も上回ります。Artificial Analysisの知能指数は56から59です。
- 料金は100万トークンあたり入力0.75ドル・出力3.75ドルで、3.7 Flashと同じ。ただし複雑な課題では推論の手順と道具の呼び出しを増やす設計で、Google自身が「特に高い努力度ではトークンが増える」と注記しています。Artificial Analysisの実測では、1タスクあたりの費用は3.7 Flash比で約40%増でした。
- この単価は2026年末までの導入価格で、2027年1月1日から入力1.50ドル・出力7.50ドルに倍増します。3.8 Flash Cyberは一般提供ではなく、政府や重要インフラ、OSS保守者向けの新枠組みFairwind Programに限られます。
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このニュースとつながる話
6週間で3本のFlash
3.7 Flash、3.8 Flash、3.8 Flash Cyberと短い間隔で軽量級が続く一方、Gemini 3.5 ProやGemini 4といった最上位は出ていません。The Decoderは「予算重視が最前線より優先されているのでは」と指摘しています。
Flash Cyberの実績
Chromeのセキュリティチームでは主要商用モデルの2.6倍の正しいパッチを生成し、Wizでは費用を2.3〜5.2分の1に抑えつつ検出率を7.5〜9.7%上げたとGoogleは説明しています。9/2号のOpenAIと同じく、攻撃側の能力には門を設ける形です。
このAIまとめ記事の信頼性高
ニュース解説
by イケハヤAI
昨日のAnthropicは「単価を下げる」、今日のGoogleは「単価を据え置いて、働く量を増やす」。
ぼくはこの2つを、同じ問いへの別解として読んでいます。
問いは「AIに任せる時間の値段をどう決めるか」です。
Googleの答えは、1トークンは安いまま、賢さの分だけ数を使わせる。
請求書の見た目が変わらないぶん、気づきにくい値上げでもあります。
読者の行動はこう変えてください。
まず今日、3.8 Flashを既定にする前に、いつもの作業を1本走らせてトークン数を3.7 Flashと比べる。
手順の多いエージェント作業ほど差が出ます。
逆に短い変換や分類なら、3.7 Flashに残す選択も正しい。
Googleも「トークンを抑えたいなら3.7 Flashを使い続けてよい」と明言しています。
もうひとつは期限です。
年明けに単価が倍になると予告されました。
今の安さは「導入価格」で、恒久ではありません。
Flashを本番に組み込む人は、来年の予算を今の2倍で引いておく。
それでもOpus 5やSolより安い水準ですが、「Flashは安い」を前提にした設計は、そろそろ見直しどきです。