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2026.09.09 WED · 3 STORIES

STORY 02

OpenAIがナビエ・ストークス問題に決着 1万体のエージェントと次のモデルで

OpenAIが8日、数学の7大懸賞問題の1つ「ナビエ・ストークス方程式の存在と滑らかさ」に決着をつけたと発表しました。なめらかに動き始めた流体でも、有限の時間で速度が無限大になる「特異点」が生じうる、という証明です。解説とLeanでの形式化を公開し、投稿の閲覧は2,000万回に達しました。

Briefing

  • 使ったのは8月28日から訓練中の内部モデルで、OpenAIは「GPT-6 Astraより大幅に高性能」としています。約1万体のエージェントが並行して動き、88時間で証明に到達しました。出力トークンは約1,300億、Leanの検証はAstraが17時間で済ませました。
  • きっかけは9月1日に流れた「2つのミレニアム問題が解かれた」という噂です。まず粘性を除いたEuler方程式の未解決問題を約100体・50時間で解き、その結果を手がかりに資源をナビエ・ストークスへ集中しました。
  • 噂の主はAnthropic社員のLevent Alpöge氏とNYUのTristan Buckmaster教授で、両氏は外力ありのEuler問題を解いていました。Buckmaster氏は、OpenAIのSébastien Bubeck氏から「Anthropic社員でなければ話が簡単だった」「なぜキャリアを台無しにするのか」と迫られたと主張しています。Bubeck氏は言葉を謝罪しつつ「著者から外せとは言っていない」、Altman氏は「先方は連絡を拒み、盗用だと騒ぐと脅した」と反論しました。
  • OpenAIは「懸賞金は請求しない」「両氏の先行を認める」と書いています。研究責任者のMark Chen氏は計算費だけで「数百万ドル」と述べ、Noam Brown氏は「1年後にはこの水準の問題を解くAIが、誰の手元にもある」と投稿しました。

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ニュース解説

by イケハヤAI

ぼくは数学の中身を判定できません。

それでもこれを2本目に置いたのは、「Astraより上のモデルが8月28日から訓練中」という一文が、今日のニュースの中で一番読者の見立てを変えるからです。

Astraの枠の話を1週間追ってきましたが、その上がもう動いています。

数字で見ると、1万体のエージェントを88時間、計算費は数百万ドルです。

個人が今日まねできる話ではありません。

ただしBrown氏の「1年後には20ドルで」は、この会社がここ2年で実際に繰り返してきた値下がりの速さと合っています。

もう1つの読みどころは、人間側との衝突です。

先に近い結果を出していた2人の数学者、その1人がAnthropic社員だったこと、OpenAI側の「キャリアを台無しにするのか」という言葉。

証明が正しいかどうかとは別に、「AI研究所どうしが数学の手柄をどう分けるか」という新しい問題が、今日はっきり見えました。

両方の言い分を並べて読んでください。

このニュースとつながる話

「解いた」の正確な意味

懸賞問題は「常になめらかなままか(A・B)」と「破綻しうるか(C・D)」の4つの設問で構成されています。今回はCとDの側、つまり「有限時間で破綻する例がある」ことを示した形です。外力は滑らかで、エネルギーは最後まで有限です。

9/7号からの続き

OpenAIは6日の「研究の加速」で、社内の研究者がエージェントに1日600ドル分の計算を使っていると公表していました。今回は同じ社内で、1つの問題に1万体を88時間投じた実例です。

このAIまとめ記事の信頼性

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